土地

建築条件付き土地のトラブルに巻き込まれた話

建築条件付き土地のトラブルに巻き込まれた話

「指定した建築会社で家を建てなければ土地は売れない」

契約直前に地主が不動産会社経由で伝えてきた言葉でした。購入予定だった土地にあわせたパース図が出てきた矢先の話でした。目の前が真っ暗というか何も考えられない状況になりました。

建築条件付き土地とは?

今回のように「土地を売る条件として地主が建築会社を指定する」といった土地のことを「建築条件付き土地」と呼ぶと不動産会社に聞きました。

Wikipediaには下記のように説明されています。

建築条件付土地取引(けんちくじょうけんつきとちとりひき)とは、所有する土地を販売するに当たり、土地購入者との間において、指定する建設業者との間に、土地に建築する建物について一定期間内に建築請負契約が成立することを条件として売買される土地の建築請負契約の相手方となる者を制限しない場合を含む取引である。

地主が建築会社を指定するメリットは何でしょうか?

ずばり「マージン」です。地主は建築条件付きで土地を売却すると、建築会社から謝礼金が支払われる仕組みになっています。謝礼金は最終的には建築金額に紛れ込むので、結果的に土地の購入者が間接的に支払うことになるようです。

建築条件を解除(外す)ことは可能なのか?

指定の建築業者は5社ほどあったのですが、本命の一条工務店はありませんでした。一条工務店があれば建築条件を飲み込んで契約していたと思います。

「家」を取るか、「土地」を取るか。

究極の選択でした…悩んだ結果、わが家は家を選びました。しかし諦めきれず、不動産会社にお願いをしました。

「いくら払えば建築条件を解除してもらえますか?」

地主の答えは「No」でした。建築会社との契約条件があるのか定かではないのですが、交渉のテーブルにすらのってきませんでした。

個人が単独で交渉して建築条件を外すことは難しいと思います。

一条工務店(ハウスメーカー)を巻き込んで建築条件解除のお願い

建築条件付き土地は「事前に明記が必要」というルールがあります。今回のケースは契約直前まで建築条件付きという事実を表に出していなかったのです。

不動産会社の話では「契約の直前になって地主から不動産会社に一方的に伝えてきた」そうです。不動産会社の話をどこまで信用するかもありますが、表面上は不動産会社も怒っており、地主に何度も掛け合ってくれってはいました。

しかし条件は外れず。

最終手段として一条工務店の担当営業に相談したところ、今回のケースは悪質過ぎるということで、担当営業が不動産会社と直接交渉してくれました。

結果的には建築条件は解除されませんでしたが、不動産会社が裏で温めていたと思われる優良物件を紹介してもらえました。営業さん曰く「かなり圧力を掛けました」と微笑んでしました…

後から担当営業から聞いた話なのですが、不動産会社から「建築条件付き土地の条件となる建築会社のグループに加入しませんか」と勧誘されたそうです。ふざけんなっ!って感じです。

土地探しのときは建築条件の有無を確認しましょう

建築条件の有無は、物件を紹介するときに明記されなければいけません。しかし今回のようなケースが現実にあるため、念のため「建築条件はありますか?」と不動産会社に確認しましょう。

契約直前になって破談…は、精神的に結構やられます。

お気を付け下さい。

ではでは。

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