家は本体価格だけでは建ちません。本体価格の以外に様々な費用がかかります。それらの諸経費を積み重ねると500万円以上になります。一条工務店で建てる場合の建築費用内訳を見積書の構成に沿って紹介します。金額はざっくりです。
目次
1.建築本体工事
いわゆる本体価格と言われている金額です。
施工床面積×坪単価で算出します。2012年当時は約17万/平米でした。だんだん今は坪単価が上がっています。坪単価は建てる家の大きさによっても変わります。一条工務店は延べ床面積ではなく施工床面積を採用しています。
詳しくは『一条工務店の施工床面積の計算方法』を参照ください。
2.建築本体・その他業務諸費用
「確認申請・長期優良住宅手続き及び諸費用」などがあります。これは長期優良住宅に申請するにあたり作成する図書を一式でまとめた費用です。
45万円です。
3.付帯・屋外給排水・雨水排水・浄化槽・ガス配管工事費
必ず必要な工事内訳は、下記の通りです。
- 仮設工事 30万円
- 屋外給水設備工事 25万円
- 屋外排水設備工事 25万円
- 屋外雨水設備工事 20万円
合計すると、およそ100万円です。
敷地の広さや配置によって価格は変動します。また寒冷地の場合、屋外給水設備工事の費用がおよそ倍になります。
建設予定地の下水施設の状況によっては浄化槽工事、ガスを希望するのであればガス工事が別途必要になります。
- 浄化槽工事 80万円
- ガス工事 20万円
浄化槽工事は地域により補助金が出ます。多いところでは半額くらい出ます。
4.標準仕様外工事
標準仕様外、いわゆるオプション工事です。オプションと言っても必須となる工事が下記です。
- 地盤改良工事 50万円
- 電気工事 15万円
ベタ基礎判定になることが大半のようです。地盤が緩いと地盤改良や杭打ちなどで50万以上かかるもあります。200万近くかかったという報告も見たことがありました。地盤が強固で布基礎判定であれば、もちろん費用はかかりません。
電気工事には標準分はあるのですが、最近は「コンセントやスイッチを多めに設置」、「LAN配線を完備」する施主が多くなってきており、平均15万円の追加費用が必要になるそうです。
設備関係では網戸も外せないです。高気密高断熱とロスガードで窓を開ける必要がない家ではあるのですが、子供を庭で遊ばせてるとき、家の中の空気を一気に変えたいときなど、網戸がないと不便です。
- 網戸 15万円
5.その他工事
一条工務店以外で、購入・実施する工事のことです。具体的には下記のようなものがあります。
- 外構工事費
- 電化製品
- インテリア関係
- 引っ越し代
- 火災保険
- フロアコーティング
これらの項目は、人によって変動の差が激しいため「α円」としておきます。
6.借入諸経費
住宅ローンの諸経費です。具体的には下記のようなものがあります。
- 貸付手数料
- 金消契約印紙代
- 抵当権設定費用
- つなぎ融資利息
- つなぎ融資印紙代
これも借入金額の違い、つなぎ融資の有無によって大きく差がでますので、「β円」としておきます。
7.預り金精算費用
建築工事を進める上で様々な手続きがあります。それらの手続きをスムーズに進めるために手続きにかかる費用をあらかじめ一条工務店に80万円を預けます。そのお金を預り金と呼びます。
具体的には下記のような手続きや申請があります。
- 上下水道加入金 30万円
- 契約書印紙代 1万円
- 登記費用 20万円
- 設計報酬 10万円
- 長期優良住宅申請費用 2万円
上下水道加入金は地域によって差があります。
本体価格の他にかかる費用を合計すると…
紹介した費用を合計すると・・・
「288万円 + α円 +β円」になります。
- α:その他工事費(外構工事、電化製品、インテリア、引っ越し代、火災保険など)
- β:住宅ローンの諸経費
α、βを考慮すると、本体価格以外に最低でも500万円は準備しておいた方が無難です。
家づくりって本当にお金がかかりますね…
一条工務店で検討中の方へ
一条工務店では、仮契約(本契約)しないと担当設計が決まりません。つまり、施主の希望の詰まった図面が出てこないのです。仮契約には100万円という大金が必要となります。
詳細は『一条工務店の仮契約、本契約のまとめ』を参考にしてください。
ではでは。