i-Smartは標準仕様で全館床暖房のため忘れがちなのがエアコン計画です。着手承諾前の間取り検討中だからこそできるエアコン計画という視点で、「先行スリーブ」「先行配管」「購入先」の3回にわけてお話したいと思います。初回は「先行スリーブ」についてです。
先行スリーブについて考える
先行スリーブとは、将来エアコンを設置する予定の部屋にあらかじめ空けておくダクト穴のことです。
なぜ標準サービスになったの?
現在、一条工務店では標準サービスとしてエアコンの先行スリーブを施工してくれます。少し前までは、お願いしても施工してくれなかったそうです。
CAD図面には将来用として記載されます。

加工作業は現場ではなくフィリピン工場で行われます。なので建設現場には加工済みで届くそうです。徹底した工場生産ですね。
エアコン工事について調べてみたところ、いろいろトラブルがあるんですね。
建築時のハウスメーカーに連絡したところ、(現場は見ていません。電話だけです。)「木に1~2mm程度の傷ならば、構造上大きな問題はないと思う。ただし、2×4は壁が耐力壁になっているので、一枚のボードに二つの穴が開くのはうまくない。当社が修理するならば、ボード一枚の張り替え。
新築 – 教えて!gooから引用
どこのハウスメーカーかは明記されていませんが、i-Smartも2x4(2x6)です。失敗すると同じ事が考えれそうですね。
ところで、エアコンを取り付けるとき、取り付けの電気業者がこんなことを・・・。
「一条工務店さんですか?!」
「いやあ、正直取り付け、大変なんですよね」
「木造なんだけど、ところどころ、耐震用金具があるから取り付けにくいんですよ。」
なんと、頑丈な作りのため、電気屋さんには嫌われてるようです。
住宅再建日記/ウェブリブログから引用
こちらは一条工務店の話ですね。電気業者さんのレベルにも左右されますが、難易度が高いのでしょうか。
私も後施工に心配を感じて「一条でなくても配管工事ができるのか」を営業担当さんに聞いたことがあります。「もちろん可能だが下手な業者に頼むと気密性が損なわれます。穴を空けるの失敗して連絡があった例も聞いたことがある」と言ってました。
このような背景もあることから施主からの要望も強くなり標準サービスになったのではないでしょうか。
一条工務店には高性能な家を求める人が集まってくる傾向が高いと考えられます。私もその一人です。せっかくの高高住宅ですので、エアコンのダクト穴のために性能を劣化させるなんて背筋がぞーとします。
ちなみに、くり抜いた穴にはしっかりと断熱材を詰めてあるそうです。
デメリットはないの?
先行スリーブのメリットばかりに目を向けましたがデメリットにも目を向けてみます。
配管がモロだしになる
エアコンに合わせてスリーブの位置を決めるわけではないので、どうしてもエアコンからスリーブまでを繋ぐ配管を完全に隠すことができない。
エアコン選びの足かせになる
エアコンによってスリーブ管の必要な直径が異なります。そのため購入の際には注意が必要です。うっかり取り付けられないエアコンを買おうものなら目も当てられません。
デメリット対して我が家はどうなの?
私の人生においてエアコンを選ぶ際に、これでなきゃダメだ!ということはなかったので「エアコン選びの足かせになる」というのは気にしなくても良さそうです。
問題は「配管がモロだしになる」という点です。
これについては、先行スリーブを検討している部屋は幸いにも子供部屋なので問題はありません!?・・・子供にとっては幸いではないでしょうが(^0^;)
後施工で不安が一点あります。部屋側は無事に施工できたとしても外壁を綺麗にくり抜くことはできるのか?タイルならなおさら・・・不安が満載です。
結局、我が家はエアコンを設置する予定があろうがなかろうが念のため先行スリーブすることに決めましたとさ。
先行スリーブ無しで着手承諾された方に朗報です。多少割高になると思いますが、一条工務店でエアコンを買えば、後施工(配管工事)を引き受けてくれるそうです。決して回し者ではないですぞ(^_^;
次回は「先行配管について考える」です。

ではでは。