わが家の洗面所付近のエコプロに「ざらつき」の部分があり 、エコプロの補修をお願いしました。別の施主さんのお宅でも同様の現象が発生している問題をうけて、エコプロは水に弱いのではないか、という疑心が…
不安を解消すべくエコプロのサポート窓口に、単刀直入に「水に弱いの?」と質問しました。その際の回答を紹介します。
エコプロの現状と抱いている不安をサポートにメール
小心者でクレーマーと思われたくない&冷静に気持ちを伝えるために、メール問合せしました。
私の疑心暗鬼ぶりがメールの文面から伝わったのか、翌日の午後にM下さんからメールではなく電話がありました。たぶん、メールだと話がこじれると思ったのかも…
エコプロは水回りに使えるのか?
エコプロは水に弱いのか?
回答は、「エコプロが水に弱いってことは絶対にありません!」でした。
トイレや脱衣所をフローリングにしてエコプロ施工さらている方もいらっしゃるので、万が一にでもエコプロが水に弱いという事実があったら大問題になります。力強く「絶対にない!」という言葉をいただきました。
今回、わが家の補修箇所が水回りだったこともあり、少しでも疑念があるなら今後の生活も考えてスッキリしておきたいと質問したので、ホッとしました。
コーティングに発生する問題と原因
「エコプロが水に弱いってことは絶対にありません!」
とあっさり書きましたが、電話の内容はそれほど単純な話ではありませんでした。私も「はい、そうですか」なんて、大人しく納得した訳ではないです。
今回の「ざらつき」が発生した理由もしっかりと説明していただきました。
他にもコーティングに発生する問題の代表格である「濁り」「割れ」といった現象についても原因を説明してもらって、ようやく不安を解消できたのでした。
やっぱりクレーマーかも知れません…。面倒な客だと思います。
M下さん、お付き合いくださり、ありがとうございました。
それでは、以降に「ざらつき」「濁り」「割れ」の原因について、ひとつひとつ簡単に紹介したいと思います。詳細は、エコプロに直接お問い合わせください。
エコプロ施工不良:「ざらつき」の原因
わが家で発生した「ざらつき」現象です。

このざらつきは、コーティング液と床の間に何らかの異物が入り込んだときに発生します。異物というのはクロスの糊(スプレー糊も含む)だそうです。
目視が難しい「ごく少量の糊」であっても、コーティング液と混ざってしまうと反応し合って、今回のような「目に見えるざらつき」が発生します。
他には、UV照射の工程で、エコプロを施工する作業員の汗が落ちて、その部分に玉模様の跡が残ることもあるそうです。
エコプロ施工不良:「濁り」の原因
とんぺさん邸で発生した現象ですね。写真右下の蛍光灯があったいる部分に注目してください。白く濁って剥がれているように見えます。

コーティング液は、エコプロの原液とアルコールを1:1で割って生成します。エコプロの原液は粘度が高くてそのままでは利用しづらいそうです。
そのためコーティング液を塗った後は、アルコールを飛ばすために暫く乾燥する時間が必要となります。この乾かす工程に「濁り」の原因が潜んでいます。
乾かす工程で、アルコールを十分に飛ばしておかないと「濁り」の現象が発生します。「濁り」の現象は、たちの悪いことに施工直後には発生しません。残ったアルコールが気化して徐々に白く濁っていくそうです。
エコプロをコーティングするときに、床暖房の設定をMAXにするのには、アルコールを飛ばすためという大切な理由があったのです。
エコプロ施工不良:「割れ」の原因
こちらも、とんぺさん邸で発生した現象です。先程と同じ画像ですが中央右よりに亀裂が入っているが分かると思います。

木材は環境によって収縮、膨張します。乾燥している冬場は収縮し、湿っぽい梅雨から夏にかけては膨張します。
エコプロ側の見解としては、この「木材が膨張」したときに、コーティングに「割れ」が発生した可能性があるとのことでした。冬場にコーティングしたご家庭で発生するケースがあるそうです。
この現象が発生するのは木材の種類にもよります。この現象は、一条工務店の階段やフリーカウンターの木材では発生するが、i-Smartの床では発生しないそうです。
冬場のコーティングは少し心配ですね。
おわりに
今回、エコプロの代表的な不具合を知って思うことは、現場で作業する人のレベルがとても重要だということです。仕上がりに大きな差がでそう。
次回は「補修前後で光沢に差があるけど性能は劣化しないの?」の回答編です。

ではでは。