最近、全館床暖房の電気代で検索して本サイトに訪問される方が多いです。それだけ検討中の施主さんにとっては気になる問題ということでしょうか。既に住んでいても気になるので検討中の方はなおさらですね。
本日、全館床暖房を深夜における設定温度のお話です。
節約を意識したセーブ運転の落とし穴

入居当初は電気代が気になって、できるだけ長くセーブ運転することばかり考えていました。家にいない時間、、お風呂から上がる時間、寝ている時間…などなど。
入居1年目の11月の中頃の話です。季節が冬に近づき日に日に気温が寒くなってきてました。朝になると肌寒さを感じて目が覚めることも少なくありませんでした。
それには理由がありました。

22時~翌朝4時まではセーブ運転にしています。床暖房は朝4時からの通常運転に戻ります。しかし深夜に冷え込んだ室温が起床時間までに戻らないためです。
夜中は通常運転の方が得かも?
せっかく高気密高断熱+全館床暖房の家に住んでいて、肌寒さで目が覚めるのはどうかと…。思い切って夜間は通常運転に変更しました。

変更前後の消費電力を
また通常運転に切り替わる際、電力消費量も大きかったこともあり、それなら夜間は通常運転だけでも電気代はそれほど変わらないのではないかと考えたからです。
消費電力比較
変更前後の1週間分のデータで比較しました。
- 22時~04時までセーブ運転
11月11日〜11月17日 - 通常運転のみ
11月18日〜11月24日

消費電力に大きく違いがでるのは22時、4時、7時でした。
22時は変更前はセーブ運転になるため消費電力がガクッと下がります。
4時の違いは一番冷え込んでいる時期ですので、変更前は通常運転に切り替わり一気に部屋を暖めようとするため消費電力が跳ね上がっているようです。
7時の違いは不明です…。違う生活パターンだったのかな?
夜中も通常運転に切り替え後は、肌寒さを感じることはなくなりました。一条工務店ブロガーさん達が口を揃えるように言う「春の陽気」です。
気になる消費電力の差(22時〜7時)は1週間で気8.17kwhでした。
電気代 vs 快適さ、どっちをとるか?
変更前後の差が8.17kwh。中部電力のナイトタイムの単価 9.33円で換算すると、
8.17kwh × 9.33円 = 約77円
1週間で、約77円の違いになります。
1か月分では、
約77円 × 4週間 = 約308円
1か月308円なら1日あたり10円になります。
1日10円で夜中でも春の陽気を味わえるのなら「夜中は通常運転のまま」で良いと思いました。
正直な話、もっと金額差が出ると思っていました。高気密高断熱の効果によるものなのでしょうか。嬉しい誤算です。
別記事で全館床暖房の家の長期不在時の設定方法についてまとめてあります。
関連記事:全館床暖房の家と長期外出は相性が悪い?
ではでは。