一条工務店のi-Smartなら結露に悩まされることはないと夢を抱いていた方は少なくないはずです。
実際に生活してみると、全館床暖房の稼働する冬は結露との戦いになります。一般家庭に比べれば結露は少ないですが結露ゼロというわけにはいきませんでした。それはトリプルサッシでも同じだそうです。
今回は、結露を誘発する間接的な原因といわれるハニカムシェードと結露のお話です。
ハニカムシェードの魅力は断熱性だが湿度はどうなの?
ハニカムシェードって断熱性があり、夏は涼しく冬は暖かいという特性は有名ですよね。ところで湿度(水蒸気)に対してはどうなんでしょう??
ハニカムシェードを閉めきったときの結露具合から推測するに、湿度(水蒸気)に対しては期待できないようです。
ざっくり!結露のメカニズム
空気が保持できる水蒸気量は温度湿度に左右されます。温度が高いとより多くの水蒸気を保持できますが、反対に低くなると保持できる水蒸気は少なくなります。
※2014/01/11 20:53 間違いを訂正しました。とんでもないところを書き間違えました。通りすがりさん、ありがとうございました。
自動車にたとえて説明してみます。 乗車定員が空気、乗車人数が水蒸気として、車に乗りたい人が 7人いるとします。
■大型車(乗車定員11人、乗車人数7人)
余裕で乗れますね。
もう少し車を小さくしましょう。 ※もう少し温度を下げてみましょう。
■普通車(乗車定員7人、乗車人数7人)
ギリギリ乗れました。乗れない人はいませんでした。
※水蒸気が飽和した状態です。しかし結露は発生していません。
もっと車を小さくしましょう。 ※もっと温度を下げてみましょう。
■軽自動車(乗車定員4人、乗車人数4人、余り3人)
あらら、乗り損ねた人が3人でました。
※結露が発生しました。
車に乗りたい人数は変わらないのに自動車だけが小さくすると、当然のことながら「乗り損ねる人」がでます。この「乗り損ねた人」が「結露」になります。
車の例から結露に話を戻しますと、空気中の水蒸気量は変わらないのに、温度を低くした(なった)ときに結露が発生します。
窓とハニカムシェードに挟まれた空間がポイント!
ここで本題に戻ります。
一条工務店ではペアガラスが標準装備です(最近ではトリプルあり羨ましいですが)。しかし、ペアガラスは断熱性に優れているとはいえ、EPSがぎっしり詰まった壁と比べると差は歴然です。そのため冬場は、窓から冷気を感じることになります。
その状態でハニカムシェードを閉めきってしまうと熱が遮断されてしまい、窓とハニカムシェードに挟まれた空間に冷気がこもります。一方で、ハニカムシェードは水蒸気は通してしまいます。
先ほどの車の例を思い出してください。
- 部屋が大型車(気温が高い)
- 窓とハニカムシェードに挟まれた空間が軽自動車(気温が低い)
になっていますよね。
乗りたい人(水蒸気量)は変わってませんので、この状況だと結露が発生してもおかしくはありませんね。
結露の対策はどうしたら良いの?
基本は2つです。
- ハニカムシェードを上げて窓付近の温度を上げる。
- 部屋の中の湿度(水蒸気量)を下げる。
この対策は、i-Smart、i-Cubeの結露状況で紹介した先輩施主さんからのアドバイスそのものなのです。
おわりに
i-Smartに住み始めるまでは「新型ペアガラスだから結露はしないはず!」って夢と希望を膨らませていました。実際は結露します。しかし、窓一面が結露するような状況ではなく。雑巾などで簡単に拭き取れる量です。
今後はトリプルガラスの施主さんが出てくると思われますが、結露具合の報告が楽しみです。ペアガラスよりは期待できるはずです。
ではでは。