内閣府の防災情報によると、世界で発生するマグニチュード6以上の地震は、20.8%が日本で発生しているそうです。地震大国と呼ばれても仕方がないですね。災害被害額も世界の18.3%を占めています。
先日、地震保険の値上げのニュースを目にして、「地震保険の加入率ってどのくらいなの?」
ってふと思ったので調べてみました。
地震保険の加入率は低い…
2014年時点の加入率は、全国平均で28.8%です。
皆さんの予想はどうでしたか?
今もなお凄惨な状況が鮮明に残っている東日本大震災を経験しての数値です。正直、地震保険の加入率の低さに驚いています。しかし、付帯率でみたところ、全国平均は59.3%です。大震災の中心地であった宮城県に至っては85.3%となっています。
地域によって地震に対する備えの温度差が激しいようです。
地震保険の付帯率は年々上昇傾向
加入率に比べて付帯率が高いことから、阪神淡路大震災、東日本大震災による影響で、地震に対する防災意識が向上したと予想できます。
最近は耐震等級3級と宣伝するハウスメーカーも少なくありません。耐震等級が高いと地震保険の割引率も大きいのですが、逆に低いと割引率が小さく保険の掛け金が大きくなります。
2014年7月1日以降 始期契約の場合は下表のようになります。
耐震等級 | 割引率 |
---|---|
3 | 50% |
2 | 30% |
1 | 10% |
耐震等級によって割引き率が大きく異なります。ハウスメーカーや工務店選びは、火災保険も検討材料に入れておくべきです。一条工務店のi-Smartは、原則耐震等級3級の設計士かしてくれないそうです。
加入率が伸び悩んでいる背景には、耐震性の低い古い家屋があると思われます。地震保険の必要性を認識していても、古い家屋で耐震性が低い家屋の場合は、高い掛け金のため加入を見送ってしまうのではないでしょうか。
地震による火災は火災保険では補償されません!
火災保険に入っていれば、全ての火災をカバーできる!地震保険なんかいらない!
という風に勘違いしている方が多いはずです。私もそうでした。
例えば、地震の揺れでストーブが倒れて火災が発生した場合は、地震保険の対象で、火災保険では補償されません。
火災保険には「地震火災費用」という特約もある
保険会社によっては、火災保険に「地震火災費用」という特約が用意されていることがあります。
私が加入した東京海上日動では自動的に付帯され、支払限度額(保険金額)の5%を支払ってくれる場合があるそうです。(場合というのが気になりますが…)
貰えないより貰えた方が嬉しいですが、地震保険の代わりになるような補償金額は期待できません。
おわりに
この記事では、地震保険の加入率、付帯率について触れましたが、これから新築で家を建てるなら地震保険は付帯しておくべきだと思います。
日本は地震の多い国だということが、どの地域に住んでいても身に染みて分かる状況になっているのではないでしょうか。
ではでは。