ども、POPOLOGです。
一条工務店のi-Smartやi-Cubeには全窓にハニカムシェードが標準装備されます。最近では断熱性能に+αとして遮光タイプやレースタイプなど選べるそうですね。
ますます便利になっているハニカムシェードですが、小さな子供にとっては危険な側面もあります。今回はハニカムシェードで発生する恐れのある事故の解説、施主側で取れる安全面の工夫をまとめました。
ハニカムシェードの「ひも」で事故って?
2013年10月の朝日新聞の記事です。

ブラインドひもで赤ちゃん死亡 東京都が対策提言へ:朝日新聞デジタル
簡単にまとめますと・・・
- ブラインドひもで乳幼児が窒息する事故が東京都で相次いでいる
- 昨年11月にベッドから落下してブラインドひもに絡まって生後6ヶ月の男児が死亡している
- 東京都は有識者らでつくる協議会を22日に設置し、事故防止対策の提言をまとめる
- 日本ブラインド工業会では乳幼児程度の重さがかかると、ひもの輪が切れる対策も進めている
ハニカムシェードにも当てはまる問題
記事ではブラインドとなっていますが、ハニカムシェードにも当てはまります。ブラインドと同様でハニカムシェードも「ひも」で操作します。この「ひも」は常時たれ下がった状態になっています。
1歳くらいになると歩き初めて2歳を過ぎる頃には機動力もついて部屋の中を元気に飛び跳ねたりします。何かの拍子で「ひも」が首にかかり事故に発展するという可能性もないとはいえません。
一番注意したいの場所は…
一番注意したいのはベッドやソファの近辺にあるハニカムシェードです。
以下は消費者庁のまとめからの抜粋です。
ベッドに寝かせていたが、ブラインドのひもが子どもの首に巻いていて反応がないのを、床の上で発見された。寝返りをしてベッドから落ちた際に、たまたまひもが首に食い込んだと推測されている。
(平成 24 年 11 月発生 6か月男児 死亡:日本小児科学会 Injury Alert(傷害速報)情報)
この事例にはドキッとさせられました。我が家も窓際にベッドを設置しているからです。間取り検討中の方は、今回紹介した事故も頭にいれて検討してみてはどうでしょうか。
ハニカムシェードの「ひも」に付属するクリップで事故を防ぐ
一条工務店のハニカムシェードの「ひも」には、いつの頃からかクリップが付属するようになりました。

当初はこのクリップで吹き抜けなどでは「ひも」がかさばるので上の方で束ねておくためのものだと思っていましたが見栄えの改善ではなく「安全対策」のために追加されたようです。下の写真のように使用すると「ひも」の位置を上に上げられます。

このクリップを使って子供の届かない位置に「ひも」を留めておくことが、悲しい事故を起こさないための一番の対策になります。
欲を言えば、ある一定の負荷が掛かると「ひも」が外れる仕組みがあるとなお安心なのですが…
おわりに
ハニカムシェードの「ひも」の事故対策をまとめます。
- 付属のクリップで「ひも」を子供の触れない位置で留めておく
- 間取り設計中であれば、ベッドやソファの配置を工夫する
うちの娘も3歳になり行動が活発になってきて、親の想像を超えた行動をとることがあります。ときどき部屋の中を見回して危険箇所がないか?確認することも大事だと思います。
ではでは。