高気密高断熱

高気密高断熱住宅におけるエアコン暖房の使用状況は?

先日、当サイトの読者の方からエアコンに関する質問を頂きました。

高気密住宅でのエアコンの使用状況というか住み心地に関する質問でした。メールで返答させてもらったのですが、アドレス違いか、パソコンメールの受信を拒否されているみたいで送信できませんでした。

そのため記事にて回答いたします。

質問の内容:高気密住宅とエアコン暖房

質問内容のポイントをまとめました。

  • 高気密住宅を設計中でエアコンのランクをどうするか悩んでいる
  • 設計士からは高気密住宅だから安いエアコンで十分だとアドバイス
  • LDKは吹き抜けで東北側に位置している
  • POPOLOG家の住み心地はどうなのか?

我が家と同じi-Smartで設計中と仮定して以下に回答します。

i-Smartでは冬のエアコンは不要?

冬はエアコンは全く使っていません!

冬の「暖」は床暖房のみです。

12月~2月くらいにかけては氷点下になることも珍しくない地域に住んでいます。

以前は石油ファンヒーターをガンガン稼働させてやっと一部屋暖かくなるような生活でした。おかげで窓一面に結露してしまうなんて珍しくありませんでした。

また、安いエアコンだと外気が寒すぎてエアコンが止まってしまうことも多々ありました。石油ファンヒーターがメインの地域でした。

「でした。」

一条工務店のi-Smartに住み始めて、以前の生活が過去形になりました。

Zenkayukadanbou 1

全館床暖房で家中がムラなく暖かくなるため吹き抜けも寒くないです。ときどき吹き抜け窓から降りてくる空気が冷たく感じることはありますが気になるほどではないです。

正直な感想として高気密高断熱+全館床暖房のない生活には戻れません。

繰り返しになりますが「冬はエアコンを使っていません」、我が家ではエアコンは夏の冷房専用機となっています。

i-Smartやi-Cubeのような高気密高断熱+全館床暖房であれば「暖」をとるという意味ではエアコンは不要だと思っています。

高気密高断熱のみの場合はどうなのか?

全館床暖房がない場合もどうなのでしょうか。私も気になったので調べてみました。

一条ブロガーのさすけさんが、一般人にも分かりやすいようにかみ砕いて説明されていました。いつも助かります。

天井高240cmの空間であればエアコンだけでも床面まで十分に暖かくなるそうです。

しかし「吹き抜け」になると話は違います。エアコンから吹き出した暖気は足下に到達することなく吹き抜けに向かって上昇してしまいます。その結果、足下に寒さを感じることになるそうです。

詳しい話はさすけさんの記事をご覧ください。

外部記事:高気密高断熱住宅に全館床暖房は不要だ!(上)

エアコンの場合、温度のムラが発生する

さすけさんも記事の中で言及されていますが、エアコンの場合は部屋の中に温度のムラが発生してしまいます。あとエアコンの風が直撃する場所は不快に感じます。

そうなってくると「安いエアコンで良い」というのは少し心配に感じます。

空調メーカーも「温度のムラ」を弱点と捉えており、弱点を補うために気流を意識する製品が販売されています。

Aircon daikin

ですので、温度のムラが少なく風が気にならない空間を作ってくれる機能のあるエアコンを選ぶのが良いと思います。また気流を考えたエアコンの設置も検討したいところです。

従来品と比べてどの程度の違いがあるのかは分かりませんが…備えあれば憂いなしということで。

追記:実際に高気密高断熱住宅+エアコン暖房の家にお住まいの方のお話

この記事を読んでくれた「そらとぶこぶたさん」から高気密高断熱住宅におけるエアコン暖房の体験談を教えていただきました。ありがとうございます。

頂いた内容を紹介します。

高気密高断熱住宅ならムラのない空間作りは可能!

Q値が1前後の家であればエアコン暖房でもムラ無く快適な空間は作れるそうです。

そのためには工務店の協力を得てエアコンの気流を意識した設計が必要になります。

具体的には、エアコンは風が気にならない場所に設置、大きな窓があるならコールドドラフトの予防のために窓に向けて風を出すなどの工夫などがあるそうです。

実際の住み心地は?

そらとぶこぶたさんのお宅は延べ床面積55坪だそうです。広いおうちで羨ましいです。

エアコンは全部で5台あって、内訳は1階の暖房用は玄関(6畳用)、洗面所(6畳用)、リビング(14畳用)、2階に6畳用が2つだそうです。

今は1階のみエアコンを稼働されていて1階は23度、2階は22度前後を維持されているそうです。2階は使用されていません。

外気温は分からないのですが、1階だけで2階も暖かくなっています。高気密高断熱住宅の実力でしょうか。

エアコンの選び方

上位機種の購入を勧められています。

上位機種の場合は湿度調整機能が付いているが下位機種には付いていないなど、実際に住んでみて不便に感じることがあったそうです。そのほかには上位機種はエコ機能が充実しておりお財布にも優しいそうです。

高気密高断熱住宅は乾燥しますので調湿機能は欲しいところです。

上位機種は勧めるけど、エアコンの必要帖数は少なめでもOKとのことです。高気密高断熱住宅のなせる業です。夏の話ですが我が家もエアコンの効き具合には驚いています。

エアコン購入を検討するときには下記のサイトが役立つそうです。エアコンの適切な能力選定の公式が紹介されています。

記事の内容に従って計算すると必要なエアコンの能力の参考値が導き出されれるそうです。

情報提供ありがとうございました!

そらとぶこぶたさん、貴重な情報提供ありがとうございました!

ほかにも検討しておきたいことがあります!

エアコンを設置する上で検討することは他にもあります。

どれでも大事なことですので、後悔のないようにしっかり検討しておきたいですね。

ではでは。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください