火災保険の申し込みに当たって保険会社から質権の設定について聞かれます。「質権」って聞き慣れない言葉ですよね。私は知りませんでした。
質権設定は必ず聞かれますので知っておくと良いと思います。
質権設定と住宅ローンの関係
ローン返済中に火災が発生した場合でも、金融機関が債権の回収を確実にするために火災保険の質権設定を住宅ローンの条件とすることがあります。つまり質権設定とは、住宅ローンの担保に火災保険を質入れすることです。
質権を設定した場合、保険証券は金融機関に提出となります。そのため火災保険の見直したいときには金融機関にお伺いを立てる必要があります。
最近では質権の設定を条件とする金融機関は減ってきているそうです。
フラット35では
フラット35では窓口となる金融機関に質権の設定は任されているそうです。
私はフラット35を利用していますが質権の設定はありませんでしたが、火災保険証券のコピーの提出が条件でした。また火災保険の期間や金額に対する条件もなかったと記憶しています。詳しくは住宅ローンを実行する金融機関さんに確認してみてください。
火災が発生したら土地しか残らない?
万が一火災を発生させてしまい金融機関から残債の一括返済を求められた場合は、家は燃えてしまっているので土地しか残らないです。
保険の代理店の方に聞いた話によると、さすがに土地だけになるのは酷ですので、火災が発生するまでのローン返済の実績をみて問題がなければ、家の再建のために施主に保険金の支払うことを認めてくれるそうです。
このあたりが質権を設定する金融機関が減っている理由かも知れませんね。
質権の解除されるタイミングは?
一つ目は全額返済したときです。
その場合は金融機関より保険証券が返却されます。
2つ目は火災保険の満期を迎えたときです。
あくまでも満期を迎えた保険契約に対して質権の設定ですので、満期後は自動的に質権が解除されます。住宅ローンに残債がある場合は金融機関の判断によりますが、質権の再設定を求められるかも知れません。
質権が設定されていると不便な場面も…
火災保険を利用するケースは火災だけではありません。例えば台風で太陽光パネルが破損も考えられます(風災)。想像してください。
太陽光パネルの破損は売電にも大きく影響します。一日でも早く復旧させたいですよね。けど、質権が設定されていますと金融機関に保険の支払いで修理したい旨を説明して承認してもらう必要があります。急いでいるのに手間ですよね。
できれば質権の設定のない金融機関で住宅ローンを組みたいですね。
ではでは。