火災保険証書に「支払限度額(保険金額)調整特約」という特約が目に入りました。自分で選んで付けた覚えがなく、余計な保険料を払っている?と心配になり保険会社の約定を読み返しました。
約定に説明はあるものの言葉が難しくて意味不明…。仕方がないので保険会社(東京海上日動)に問い合わせました。
物価変動に対応するための特約
この特約は、物価変動によって再調達価額が変わり超過保険になったり、その逆で保険金額が足らなくなったりするのを防ぐためにあります。
物価が下がって超過保険に陥るケースって?
新築で保険金額3,000万円、保険期間30年の火災保険に加入しました。しかし月日の流れとともに物価が下がりました。そのため当時は建設費用に3,000万円必要だったのに、今同じ家を2,500万円で建てられる世の中になっていました。
この状態では、2,500万円の価値しかない家に対して3,000万円の火災保険に加入していることになりますので、500万円の超過保険になります。もっと分かりやすく言うと、契約者が500万円分の掛け金を損している状態です。
この状態は好ましくないため、保険金額を世の中の状況あった金額に調整する必要があります。今回の例では保険金額を3,000万円から2,500万円に変更することになります。
その結果、契約者には500万円分の掛け金が保険会社から返却されます。
「支払限度額(保険金額)調整特約」は、そのために必要な特約なのです。
反対に物価が上がると、どうなる?
嫌な予感がしますよね?
保険会社から不足分の掛け金を追徴されます。
ただし、保険金額を上げるか据え置きにするかは選択できるそうです。
支払限度額調整特約の使用は保険会社が判断する
世の中の物価の動向を監視するのは保険会社です。
調整の必要があると判断した場合、保険会社から契約者に調整の連絡が入ります。どちらかというと契約者のための特約というよりは、保険会社のためにある特約なのでしょうか。
保険期間が6年以上が支払限度額(保険金額)調整特約の対象
この特約は保険期間が6年以上の契約を対象として自動で付帯されます。
どおりで自分で選択した記憶がなかった訳です。当時の見積もりを引っ張り出して確認したところ、しっかりと記載されていました。
ではでは。