設計期間中に宿泊体験棟を含めて3つの現場を見学しました。衝撃の施工を目撃したお宅は、引き渡し1週間前で残すところ掃除だけといった状態でした。そのお宅の施主さんは、間取りに対するこだわりが強く、一条工務店とは思えない素敵な間取りでした。
1階の見学を終えて、「さぁ2階へ!」と階段に上ろうとしたときに、衝撃の施工が目の前に飛び込んできました。
現場見学会で見つけた衝撃の施工
衝撃の施工というのは、階段の照明スイッチが手すりの裏に設置されていたのです。
想像しづらいと思うので絵で再現してみました。ちなみに写真はNGでした(当たり前か…)。

押せないことはないのですが、手すりの裏に手を滑り込ませなければいけないので、慣れるまでは使いづらいと思いました。ていうか慣れる慣れないではなく、施工ミスというか設計ミスじゃないかと…
営業さんの顔をのぞき込んだところ、
「あ〜被ってますね〜」
の一言を残し、さらりと話題を変えました…
このお宅のスイッチは、その後どうなったのかは知るよしもありません。
階段の照明スイッチと手摺りが被った理由
階段の左側に注目してください。

階段の手前に部屋があります。実はこの間取りが、押しづらいスイッチが施工されてしまった原因なのです。
階段の手前に部屋のドアがあるため、照明スイッチが本来の場所に設置できなくて、設計の際に手すりを考えずに設置場所を移動したから発生しました。

図面からでは把握できない…
この記事を読んでいて他人事だと思っていたら痛い目にあいますよ。
なんと、わが家も手すりに照明スイッチが被ってました。しかも、現場見学会で見つけた施工とは別パターンです。
下図が実際の図面です。

わが家は折り返し階段です。階段を降りた延長線上には窓があります。窓があるためスイッチを設置するスペースがない状態でした。現場見学会は階段横は部屋でしたが、わが家の場合は窓でした。
正直、図面を見ただけでは全く分からないです。
最終的には設計さんの提案で、階段の照明スイッチの位置を20センチ上に移動して回避しました。
建築中に、この記事の内容を同期施主さんにお伝えしたところ、同じ現象にあっていた施主さんがいて、ご連絡いただいたことがあります。
はじめまして、いつも拝見しております。
今回の記事を見て我が家の図面をみてみたところ・・・
まさに同じ状態でした!!我が家はオープンステアの上り口真横に大きめの窓があります。
ちなみに、スイッチの高さは全て「H=1000」にしています。
ユニバーサルデザインのマンションを見学したときに見た高さを参考にしました。設計士さんに確認してもらったところ、
我が家の階段上り口のスイッチは、
手すりの下になっていました・・・・。押しにくい・・・。
ちゃんと手すりの上に出るように高さを変更してもらいました。今週末に着手承諾の予定です。
本当にタイムリーな記事でした!助かりました!
ありがとうございました~
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着手承諾後であっても慌てないで!
「うわぁ、うちも被ってる。けど、もう着手承諾しちゃってるよ!」
慌てないでも大丈夫です。上棟のときに監督さんに相談してください。裏の手ではありますが、現場指示で切り抜けることができる問題です。
おわりに
「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!」
誰もが知っている名セリフですが、これって家づくりも同じです。図面だけでは想像しきれない部分は絶対にあります。想像しきれない部分をカバーするには、可能な限り現場に足を運ぶしかないです。
足を運ぶのはモデルハウスや宿泊体験棟といった見せるための家ではなくて、引き渡し間際のリアルなお宅が一番です。そこには、今回のような衝撃の施工もあるかもしれませんが、それ以上に間取りのヒントが多く隠されています。
営業さんに嫌がられてもお願いしてみてください。一条工務店の営業さんに限って嫌な顔しないと思います。


ではでは。
[…] 例えば、「押せないスイッチ」などは言われてみれば当たり前だけれど、そんな当たり前のことに気がつけないのも家づくりです。。。そのような家づくりにおいて事前に注意すべきポ […]