全館床暖房の電気代、一条工務店で検討されている方にとって、もっとも興味のある情報だと思います。住み始めて初めての冬は、全館床暖房にかかる電気料金が心配で仕方なかった時期がありました。
i-Smartの建築中に親戚に「全館床暖房の一条工務店にしたよ」なんて話すと、冬の電気料金をとても心配されたのが鮮明に記憶に残っています。
実際に住んでみたところ逆でした。全部屋が暖かいのに、冬の光熱費は借家に住んでいた頃よりも安くなったのです。しかも、暖房器具に給油作業しなくても良いと言うおまけ付きです。
前置きが長くなりましたが、言葉で説明しても信じがたいと思いますので、今シーズンの電気料金を紹介したいと思います。
目次
電気料金を検証するにあたって…
この記事で使用する電気料金は、月単位(1日〜末日)で手計算した料金になっております。
ふだん、太陽光記録レポートとして紹介してる電気料金とは、集計する期間が異なるため差異が発生することをご了承くださいますようお願いします。なお、燃料費調整額は加味しておりません。
太陽光発電システムは「なし」「あり」両パターンを検証
ご存知の通り、わが家には太陽光発電システムがあります。寒冷地とはいえ、冬でもそれなりに発電してくれます。契約形態が余剰買い取りなので昼間は、自己発電分があって電気料金を抑制してくれます。
本記事では、太陽光発電システムの有り無しバージョンの結果をそれぞれ照会します。
我が家の太陽光発電について詳しく知りたい方は、下記の記事も併せて参照いただけると幸いです。


太陽光モニターシステムのデータから算出
今回、紹介するデータは夢発電のモバイルサイトから取得したデータから算出しています(燃料費調整額は加味していません)。一条工務店の太陽光パネルを搭載したオーナーであれば、誰もが利用可能です。
私もやってみようかな?と思った方は、ぜひ下記の記事を参考にデータを取得してみてください。

太陽光発電を「なし」場合の電気料金
最近、太陽光発電を搭載しない施主さんが、ちらほらいらっしゃるようです。電力の買取価格の下落、夢発電の金利上昇、シミュレーション値の引き締めなどから、二の足を踏んでしまうのだと思います。
一方で、全館床暖房の電気料金が心配…というのが本音ではないでしょうか。そこで、太陽光発電を一切加味しない場合の電気料金を算出してみました。

今シーズンは床暖房の設定温度は、エコを意識して上限を30度で運用しました。この設定で、室温は25度付近をうろちょろする状態です。昨シーズンの電気料金と比較して、5,000円削減できました。
一日あたりの電気料金は、最も寒い1月に1,000円を切ることができました。。

これらの金額は、床暖房だけでなく炊事、選択、お風呂、照明といった全ての電気料金が含まれています。
太陽光発電「あり」の場合の電気料金
続いて、9割方の施主さんが該当する太陽光発電ありの電気料金です。
わが家の太陽光発電は余剰買い取りです。そのため発電した電気の一部は自己消費となるため、太陽光発電「なし」の場合と比べると、電気料金が格段に安くなっています。

位置にあたりの電気料金のグラフの方は、太陽光発電「なし」と似ていますが、緑のグラフが全体的に低いのが分かると思います。

最後に借家暮らしの頃の光熱費と比較しますが、光熱費が一番高い1月では、一日あたり832円です。この金額はくどいですが、わが家の光熱費の全てです。これで極寒の冬を春のように感じながら過ごせるのは本当に幸せです。

太陽光発電「あり」と「なし」の差は、1シーズンで約3万円
ここでは太陽光発電「あり」と「なし」を横並びにして比較します。

表を見てもらえば一目瞭然ですが、1シーズンでおよそ3万円の違いがあることが分かりました。10年で30万にもなります。太陽光パネルを夢発電で購入したときの利息分以上の収入になると予測できます。
借家暮らし時代の「灯油代+電気料金」と比較
昔の家計簿を引っ張り出して、借家暮らし時代の「灯油代+電気料金」を調べてみました。借家暮らし時代は1シーズンでざっくり14万円でした。太陽光発電「なし」の場合と、ほぼ同額です。
「えぇ、高気密高断熱とか言っちゃて、電気料金変わらないじゃん!」
まぁ確かに電気料金は変わっていないのですが、家全体が暖かく隙間風の内家を実現しているのです。これって大きな違いです。
また太陽光発電「あり」と比較した結果が下表です。

今のほうが電気料金が2万7千円も安く抑えられて、なおかつ、家全体が春のような暖かさに包まれることになります。これを安いと捉えるか、高いと捉えるかは、書く施主さんの判断次第です。
おわりに
昨シーズンの結果報告記事に詳細を書いたのですが、一条工務店のi-Smartの気密性は、床暖房メーカーのエンジニアも驚愕らしいです。同じタイプの床暖房を他のメーカーの家に設置しているが設定温度が全然違うみたいです。
i-Smartに住んで感じることは、わが家の冬を体験前後で、知人の一条工務店に対する評価が一変するのが楽しいです。
ではでは。
追伸
わが家も電気料金を解析してみたいけど、面倒くさいという方にお勧めがあります。
中部電力が運営する「カテエネ」です。無料で登録できるWebサービスで、過去2年分の電気料金を参照できます。ただ参照するだけでなく、他の家との比較もできる優れものです。現状を知るには十分だと思います。
中部電力管轄の方は、一度ご利用してみてはどうでしょうか?

ではでは。