わが家は、入居前にフロアコーティングを施工しました。当時、エコプロが空前のブームでした。商品の魅力もさることながら、一条工務店のカリスマ施主である「さすけさん」が太鼓判を押していたことが大きかったです。おかげで安心感がありました。
今年で3周年を迎えた訳ですが、3年間という期間をフロアコーティングのある生活を送ってみて見えてきた悪い点、逆に想像以上に良かった点などもありました。
この記事は、フロアコーティングを施工するか悩まれている方の判断材料の一部にしてもらえればと思っています。
フロアコーティングの悪いところ
悩まれている方が気になるのは、フロアコーティングして後悔した点ではないでしょうか。正直に話すと、フロアコーティングしなければ良かったと後悔に近い念抱いたことは過去にありました。
床鳴りの補修の足かせ
住み始めて2年目の春、ダイニングの一部の床を歩くと「ミシっ、ミシミシっ」と音が鳴るようになりました。俗に言う床鳴り(ゆかなり)です。噂には聞いていましたが当事者になるとは思っていませんでした。
実際はそれほど大きな音ではないのですが、一度、気になり始めると必要以上に気になってしまいます。我慢できず一条工務店に補修のお願いしたのですが…
床を確認するなり開口一番「補修はできますがコーティングの仕直しの可能性もあります」とのこと。覚悟はしていたのですが、床なりの補修の実施を判断する上で、大きな足かせになりました。
金銭的な問題もありますが、一番重く感じたのは補修工事が一条工務店、エコプロコートの2段階になることです。その日程調整や手配が非常に面倒で重荷に感じました。結局、しばらく様子を見るということで、補修は見送りしました。
ちなみに、その後、床鳴りの現象はいつのまにやら消えてしまったようで、落ち着いた暮らしを取り戻しました。
補修について補足ですが、症状が小さければ床を剥がさずに注射器での補修で済むこともあるようです。
床の傷を補修できない
育ち盛りのお子さんがいると、どうしても床の傷は避けられません。おてんば娘に困っています(^_^;)
わが家の床には傷や凹みがいたるところにあります。一条工務店の標準仕様の床は柔らかくて凹みやすいというのが、施主達の共通認識のようです。物を落としたら絶対凹むと思っていたほうが良いです。
お皿を落とした割れた時なんて、床が凹むだけでは済まず、破片が床に突き刺さって深い傷ができました。そのレベルになると、コーティングの有無なんて関係無しです。床表面のプリント部分もえぐれて白い部分が見えちゃうくらいです。
フロアコーティングしてなければ、ホームセンターに置いてある補修キットを使えば、誰にでも簡単に目立たなくさせられます。しかし、フロアコーティングをが施工されている場合、フロアコーティングの色有りを再現できません。他の光沢している床と比べると、補修部分だけがくすんで見えます。
「傷」と「くすみ」、どちらを取るか。個人の感性の問題もありますが、わが家は傷のままのほうが目立たないと判断して、現在でも補修はしていません。
フロアコーティングの補修(再施工)は可能できるのか?
フロアコーティングって、UVコートなら何度も補修できるんじゃないの?
そういう声が聞こえてきそうですが、その通りで補修は何度でも可能です。
フロアコーティングの検討時、UVコートのギラギラした光沢が苦手で、ガラスコートも検討しました。「床は生活で傷がつくもの」との考えがあったので、コーティングの補修が難しいと言われるガラスコートは選びませんでした。
たしかにUVコートは何度も補修できるのですが、補修した箇所が他と比べて目立ってしまいます。
下の写真は、わが家が実際にエコプロの施工不良を補修してもらったときの写真です。補修分が付近の床と比べて光沢感が際立ってしまい目立ちます。

エコプロは補修は可能ではありますが、補修すればするほど光沢感が増します。この事実は誤算でした。
フロアコーティングの恩恵
ここまでネガティブな話を書いてきましたが、それと同じくらいの恩恵を受けていることも事実です。ここからは明るい話題が中心です。
床の汚れを落としやすい
子どもの食べこぼしに強いです!保育園の年中さんの娘がいます。最近は食べるのが上手になってきてはいるのですが、娘の椅子周辺の床は、拭いている積もりなのですが、ふき残しが多いです。それで気付いたときには乾燥しています。
そんな時は、ぬれ雑巾でさっと一拭きでキレイになります。
そのたびにフロアコーティングして良かった!と妻が言っています。
拭いているのは私なんですけどね…
擦り傷に強い
擦り傷が一番心配になるの場所はダイニングテーブルのの椅子付近です。椅子に座ったまま、椅子を押し引きすることが多いためです。
以前、どのブログだったかは覚えてないのですが、椅子の脚周りの床が傷だらけになっている写真を見たことがあります。その床は、床表面のプリントまでも剥がしてしまっていて、床の白い下地が浮かび上がってました。
おそらく椅子の脚にフエルトを貼ってなかったと思われますが、ひどい有り様でした。
でもしっかりフエルトが貼ってあったとしても、気が付いたときには、フエルトが自然と外れてしまっていることも多々あります。フロアコーティングのおかげだと思っているのですが、3年経過した今でもダイニングの椅子の脚周りには椅子の押し引きによる傷はありません。
フロアコーティングしてあっても傷は付くといった意見もありますが、わが家は今のところ問題ありません。
一条工務店のアフターの方がいらしたときに、「床がキレイですね!」と大変驚かれてました。フロアコーティングされていない家では、ダイニングの椅子のすり傷がひどい家もあったそうです。
部屋の雰囲気が明るくなる
来客者から「床がうっすら輝いてて明るい」と言われたことが何度かあります。太陽光や照明の光が床を照らすと、フロアコーティングが程よく照り返してくれるため、部屋全体が明るく感じるようです。
わが家のリビングには大きな吹き抜けがあるので、なおさらだと思います。
少し余談ですが、本来、エコプロのUVコートは光沢感が半端ないはずなのですが、一条工務店のi-Smartの床材は凹凸が荒いため、光沢が苦手な方でも許容できるレベルに仕上がります。
費用をかけただけの満足感はある?
フロアコーティングには、およそ30万円ほど費用をかけました。家づくりの終盤の30万円は、引越し費用、家具、火災保険など、住宅ローン以外の出費が多いため、額面以上にずっしりときました。
満足感って、費用対効果をどう捉えるかだと思っています。育ってきた環境が違えば価値観も様々です。
現時点でのわが家の判断は、「フロアコーティングをして良かったね」です。
先日、一条工務店のアフターの方と話す機会があったのですが、フロアコーティングを施工される方も増えてきているようです。
フロアコーティングを施工した当時と比べても、取り扱い業者が増えていますね。以前は選べるだけ業者がなかったので、今の環境は羨ましいです。
調べていて気になったのが株式会社COLORという会社です。「受注から施工まで正社員だけで一気通貫で対応」と「アフター専門部署の配置」がポイントです。

ではでは。