アフター

一条工務店のコウモリ問題の対策工事が完了しました

一条工務店の施主たちを震撼させたコウモリ問題が発覚してから4か月が経過しました。

これまでは黙っていたのですが、わが家にもズバットが、いや失敬(ポケモン絶賛はまり中)、コウモリがいつの間にか同居人として住まっていました。

何度か記事にしようか悩んだのですが、騒ぎが想像以上に大きくなっていたこともあって自粛していあました。先月末くらいに監督さんから連絡があって、この三連休にコウモリ問題の対策工事が無事に終わりました。

とりあえず一区切りついたので記事にしています。「うちの屋根は大丈夫かな?」と心配されている方は、記事の最後にコウモリが同居しているかどうかの判断方法も紹介しますね。

コウモリの被害状況

コウモリの被害というか、同居されて一番嫌だったのは水切りに部分に溜まった糞です。これがまた糞の量が尋常じゃないです。もうね、山盛りですよ。

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気持ち悪すぎるので山盛りバージョンはモザイク加工で自粛してます。山盛りの糞を掃除して1カ月…、いつの間にかまた溜まっていました。こっちは許容範囲内と思われるのでモザイク加工していないです。

食事中でしたら、高速スクロールなどで飛ばしてください。申し訳ございません(o_ _)o

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コウモリ問題に対する一条工務店の見解

監督さんから聞いた話を箇条書きにします。

  • コウモリの侵入経路は屋根と外壁の間にできる隙間
  • 軒のある部分の屋根からの侵入の可能性は低い
  • 軒の出ていない屋根部分は、施工する上で角に小さな隙間が存在する
  • コウモリは1cmの隙間があれば侵入可能
  • 対策としてはコーキングで隙間を埋める

当初、侵入経路は「基礎の立ち上がりと外壁の隙間」ではないかという疑惑もありましたが、コウモリは低空飛行するケースは少ないことから、屋根側の隙間で間違いないそうです。

外壁との隙間の役割

外壁と内壁の間には、壁内結露対策として敢えて空間を作っているそうです。

それじゃコウモリの侵入経路になるじゃん!

と思ったのですが、これは、家のため施工でどこのハウスメーカーもやっていることで当たり前のことらしいです。軒ありとなしで施工が少し変わってくるそうです。簡単に図にしてみました。

軒ありバージョン

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図では屋根側の穴が剥き出しになっていますが、実際にはトタンに覆われています。

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穴は剥き出しではなくてメッシュで生き物の侵入防止対策がされています。そのため軒ありの屋根の場合は、コウモリの侵入する可能性は極めて低いとのこと。トタンに覆われて見えなくなっている穴は、玄関ポーチの天井部分の穴とと同じだそうです。

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わが家の場合、実際に軒のある屋根の下にある水切り部分には、コウモリの糞は一切ありませんでした。

軒なしバージョン

今回、コウモリの侵入を許してしまったのは軒なしバージョンの屋根になります。

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軒のない屋根部分の施行は外壁と内壁の間にスポンジのようなものをいれて隙間を調整しています。この施工自体は問題ないのですが、角の部分に問題がありました。

角の部分で交差する壁のスポンジに隙間ができてしまっているため、その隙間をピンポイントでコウモリが狙ったようです。

屋根を取り払って上から見た図です。すげぇ分かりづらいっすね(^_^;)

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単純に考えると、隙間をすべて塞いでしまえばコウモリは入れなくなるのですが、家にとっては重要な隙間なので、絶対に塞ぐことはできません。

コウモリの侵入経路の実際の写真はこれだ!

今回、侵入経路となったのは一条工務店の見解どおり、軒のない屋根部分でした。

先ほど図で説明しましたがややこしい場所なので写真のほうが分かりやすいと思います。コウモリ対策後の写真なのでコーキング処理がされた後の写真です。あしからず。

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上の図の隙間部分がコウモリの侵入経路となりました。でも、わが家の場合は、大工さんが上手に施工してくれていて、隙間が想像していたより小さかったため、監督さんが首をかしげる場面がありました。

「隙間が小さすぎて、コウモリの侵入経路は別にあるのではないか…」という空気が流れた矢先、監督さんに同行していた業者さんが、タイルのある汚れに気が付き確信に変わりました。

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この写真、先ほどと同じ写真なのですがタイルに注目してみてください。タイルに泥汚れがありますよね。このタイルが設置されている場所は泥で汚れるような場所ではないです。

コウモリが侵入、もしくはぶら下がったときにできる泥汚れと考えると、すっきり納得できます。この泥汚れは隙間のあった部分にのみ存在しました。その場にいた誰もが、この場所がコウモリの侵入及び経路だと確信しました。

その後、侵入経路となっている隙間を黒いコーキングで埋めました。

一応、作業してくれた業者さんが、その隙間を除いたり、指を突っ込んだりして、コウモリがいないことを確認してからコーキング処理で穴をふさいだのですが、実は奥の方にコウモリが逃げていたらどうしよう。。。という心配があったのは内緒です。

当初は足場を組んで大がかりな工事になると思っていたので、今回の対応は、必要以上に構えすぎていたので拍子抜けしましたが、ようやくコウモリとの見えない戦いが終わったのかなと安心しました。

とりあえず、しばらくは糞が溜まらないか様子見ですが。

今回はあくまでもコウモリ対策

侵入経路となるのは1cmくらいの隙間なので、そういった隙間をコーキングで塞いでしまうというのが、今回の作戦でした。

でも、これってコウモリの対策だけです。さすけさんのブログで取り上げられていたネズミやスズメバチの問題の対策にはなりません。ネズミは水切り部分から侵入しますし、スズメバチは1cm以下でも侵入できちゃいますし。。。

ネズミ対策もする場合は、スナフキンさんのブログで紹介されているように水切り部分に金網施工が必要だと思います。

コウモリ対策にきてくれた監督さんや業者さんのやる気を削ぎたくなかったので、今回は敢えて深くは突っ込みませんでした。

コウモリ問題の状況

さすけさんが記事を公開してから、コウモリ調査依頼の問い合わせが多いらしいですが、実際にわが家のようにコウモリが住んでいたケースは少ないようです。

それにしても、さすけさんの影響力は半端ないですね。一条工務店のトラブルの駆け込み寺になりつつあります。わが家も有事の際はよろしくお願いします(o_ _)o

コウモリ問題で一条工務店について思ったこと

一条工務店の家は住宅性能はピカイチで、高気密高断熱に加えて全館床暖房の生活になれてしまうと他の家には住めません。
ここ数年の一条工務店の成長ぶりには納得できます。

また一条工務店のアフターも本当に手厚いです。今回のコウモリ問題もそうですが、建て終わった施主であってもトラブルには最後まで付き合ってくれる会社だと感じています。

しかし一方で、今回のコウモリ問題で大手ハウスメーカーと比べて、まだまだ未成熟な部分があると感じました。

積水ハウスなどの大手ハウスメーカーには、水切り部分には虫や獣の侵入を防ぐ工夫が当たり前のように施されています。

一条工務店も、そろそろ性能だけではなく目に見えない部分にも注力する時期になっているのではないかと思いました。以前、記事で取り上げたスリットスライダーの施工問題についても同様です。事故が起こってからではなく最初から予測して対策した製品を作りあげて欲しいです。

コウモリ問題セルフチェック方法

最後になりましたが、コウモリ問題のセルフチェック方法を紹介します。チェックの手順はたった3つです。10分もあればできます。

  1. 家の周りの水切り部分に糞がないか確認
  2. 糞があれば真上の外壁の一番上のタイルの汚れを確認
  3. タイルが汚れていれば営業さんもしくは監督さんに相談

明日の朝は10分間だけ早起きしてみてはどうでしょうか。

ではでは。

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