外構工事が終わったのは、もう5年前の話なのですが、いまだに後悔していることが一つだけあります。
誤解の無いように先に言っておきますが、誰が悪いのかと言えば、自分です。
恐らく私と同じような失敗をする人はいないと思います。けど、注意して欲しいなぁという気持ちもあって、いまさらながら記事にしています。
痛恨の判断ミス
芝生の庭に憧れがあって、「芝生は大変だよ」という周囲の反対を押し切って芝生の庭を手に入れました。
外構工事の設計のとき、表層を10cmくらい入れ替えることになっていたのですが、最終的には入れ替えは行われませんでした。いや、「行いませんでした」のほうが正確ですかね。
詳細は後述しますが、表層が入れ替えられなかったことに、工事中に気が付いたのですが、当時は「問題ない」と判断してしまったのです。
今になって「当時の判断」が間違いだったと後悔しています。後に芝生のエアレーション作業で支障をきたす事態になっています。エアレーションとは地面に穴をあけて、地面の通気性や排水性を改善する作業なのですが、地面が固すぎて穴をあけられない場所が多いのです。
芝生のエアレーションに挑戦 その効果と適切な実施時期とは?【写真付き】
この判断ミスは、「作業員と仲良くなりすぎたことが引き金」でした。
図面に現れない細かい施工は、話し合いが大切
家づくりでは、監督を初めてとして、基礎工事屋さん、大工の棟梁さん、設備屋さんとは、現場に何度も足を運んでコミュニケーションを大切にしました。
家づくりには、どうしても図面に現れない細かい施工があります。その部分は実際に作業する方と話し合いながら進めるのが一番だと考えています。
それは家づくりに限った話ではなく、外構工事にも言えることです。どちらかというと外構工事の方がざっくりとした設計書ですので、なおさら現場の作業員さんと細かいところ相談する必要がありました。
外構業者の作業員さんと仲良くなりすぎた
外構工事の作業員さんは、外構業者に雇われているフリーランスのような方でした。とても気さくで、また私たち夫婦と同世代ということもあって、休憩中になると会話が弾みました。
週一のペースで、外構業者の監督さんが現場にいらしていました。監督といっても設計も兼務されていて、わが家の外構の設計を担当された方です。
現場に来るなり、作業員さんに進捗について厳しく指導されていました。当時は増税前の駆け込み需要もあって、新築ラッシュで外構屋さんも大忙しの時期です。わが家の工事の開始時期が半月ほど遅れていました。
監督さんの言動から、作業員さんには少しでも早く作業を終えて次の現場に行って欲しいのが、傍目からも強烈に伝わっていました。しかし、わが家の地盤が固かったこともあり、スケジュールは遅れ気味でした。
作業漏れに気が付いたのに言い出せなかった

当初の予定では、外構工事が終わってから、植木屋さんが植樹作業に入る予定だったのですが、スケジュールの遅れがあって、中途半端な状態で植樹作業が開始されました。
植樹作業というのは、木の植え込み、家庭菜園のための土壌の入れ替え、地面の表層入れ替え、芝生貼りのことです。
家庭菜園の土壌入れ替えが終わったときに、植木屋さんがなぜか「土がたくさん余っているなぁ」とつぶやいていました。実は「余った土」というのが表層を入れ替えるための土だったのです。
同じ頃、芝生貼りの作業も進められていました。芝生は、砂利を取り除いたところに機械を使って整地した地面に綺麗に並べられていました。「石が混ざった硬い土地でも芝生は大丈夫ですか?」と植木屋さんに聞いたら「砂利の上でも大丈夫だよ」と話さた記憶があります。
この会話のときに「表層の入れ替え」の件を思い出せれば良かったのですが、思い出したのは、その日の夜でした。
翌朝、外構工事の作業員さんに指摘しようと思ったのですが、「芝生の生育には問題ないという植木屋さんの話」、「外構工事の作業員さんの切羽詰まった状況」が脳裏に浮かんでしまい、悩んだ挙げ句最終的には言い出せませんでした。
結局、「表層を入れ替えにないけど問題なし」と、自分が判断してしまったのです。だから自業自得なわけです。
5年経過して問題が発生したのですが、もう既に遅いです。
今さら「表層を入れ替て」のお願いなんてできませんし…
「あえて空気を読まない」ことも大切

家づくりや外構工事には、大きな費用がかかります。
馴れ合いなんてしてる場合じゃない!
今回の判断ミスは、外構工事の作業員さんとの線引きがあいまいだったこと、仲良くなりすぎた故に必要以上に気を遣いすぎてしまったことが原因だと思っています。
家づくりでは、ときには「あえて空気を読まない」という心の強さが必要なのかも知れません。
当たり前の話なんですけどね(^_^;)
ではでは。