先週の日曜日(10/1)、全館床暖房の点検を行いました。「まだ秋に入ったばかりなのに早くない?」という声が聞こえて来そうですね。
早めの冬支度には、実は理由があります。
この記事では、早めの冬支度の理由や準備作業など、全館床暖房の稼働を始めるために知っておきたいことを紹介します。
一条工務店の家に住んで初めての冬を迎える方はぜひ最後までお付き合いくださいませ。
床暖房はすぐには暖まらない
全館床暖房の家に住み始めて、それまでの生活が一変しました。
- 冬なのに春のような陽気
- 真冬の早起きもへっちゃら
- 寒冷地ならでは灯油の呪縛から解放
などなど、一条工務店のi-Smartなしでは冬が越せない身体になってます。

そんな全館床暖房にも実は弱点があります。
それはズバリ「すぐに暖まらない!」こと。
家が完全に温まるまでには2日〜3日は必要です。寒さを感じてから床暖房のスイッチを押しても当然間に合いません。しばらくは服を着込んで生活する羽目になります。
そのため10月中旬くらいから1カ月間くらいは、わが家は週間天気予報に敏感です。寒くなる3日前には床暖房を稼働させて、寒気に対して先回りする必要があるからです。
また万が一にでも、床暖房が故障していたなんて事態に陥ったら…最悪です。床暖房と連動している付属のRAYエアコンも動きませんので、ひたすら寒さに耐えるしかない状況に追い込まれてしまいます。
そうならないためにも、余裕をもって全館床暖房の準備が必要なのです。
床暖房のその他のデメリット
「すぐに暖まらない」以外のデメリットについては下記をご覧ください。

全館床暖房の準備とは?
全館床暖房の準備と言っても大変なことではありません。誰にでもできる作業です。
それは不凍液(補充液)を注ぎ足しすることです。
言葉だけだと準備作業のイメージがつかないと思うので、写真を交えて解説します。
まざは不凍液の準備です。家の引き渡しのときに一箱(10kg)のストックを渡されます。ピンク色の液体です。下の写真のやつです。

これ保管場所に困るんですよね。そこそこ大きさもあるのでかさばります。以前は、床下に保存していました。

最近は、床下に抜ける通路の上にお雛様の箱が鎮座しており、不凍液を取り出すためにお雛様のダンボールをどかして戻して…に嫌気がして、試験的に保管場所をシューズクロークに変えてます。
お雛様を出すシーズンと不凍液を注ぎ足しするシーズンが一緒なら良いのですがね。ちなみにお雛様は和室に飾っています。

話が脱線したので戻しますね(^_^;)
不凍液は屋外に設置してある室外機から注ぎ足し補充ができます。
室外機の右奥あたりにネジで締められたフタがあるので、プラスドライバーで外します。最近の室外機は左手前側にあるとか。

フタを外すと、黒色のフタが出現します。車のガソリンの黒いフタみたいな形をしていますね。

反時計回りにひねれば、黒いフタは簡単に外れます。

不凍液の注ぎ口を拡大した写真が下図になります。

昨年、補充した直後の写真です。

上の写真と見比べると、5cmくらい水位が下がっているのが分かりますね。それにしても今年の写真に写っている室外機は汚いなぁ…
注ぎ口からピンク色の不凍液をつぎ足します。今年は勢い余って豪快に溢れさせてしまいました。でも右奥の穴から余剰分は排出されるので心配不要です。

あとはフタを閉じて終わりです。
ねっ!本当に簡単だったでしょ。
ちなみに不凍液は一条工務店アプリ内にあるストアから購入可能です。

床暖房のつけ始めの注意点
床暖房の電源を付ける際は「おまかせモード」になっていないかチェックしておきましょう。寒くなる前に床暖房を付ける場合は「おまかせモード」は不要です。
どういったモードかというと、床暖房とRAYエアコンを連携して部屋を暖めてくれるモードです。詳しくは下記をご覧ください。

床暖房を初めて使った年だったと記憶しているのですが、その当時「おまかせモード」を理解していなかったため、床暖房のスイッチを入れた途端、操作した覚えのないRAYエアコンから突然動きだしてパニックに陥りました。
慌てて担当営業さんに連絡したのは、懐かしい思い出です。
床暖房のメンテナンス費用

施主ができる床暖房のメンテナンスは、この記事でも紹介したように不凍液の注ぎ足し作業になります。はっきり言って他にすることはありません。(室外機の汚れくらいは落としておきたいところですが…。それにしても、わが家の室外機は汚すぎっ!)
しかし、10年後には一条工務店による不凍液の全入れ替えが必要となります。
不凍液代金と作業料を合わせて、およそ4万円ほどかかるそうです。
この辺りの話は別記事で取り上げていますので一緒にご覧ください。

床暖房の温度設定はどうする?
床暖房の温度設定をどうしようか?
新築1〜2年目の施主の皆さんは頭を悩ませるようです。参考までにシーズン開始時における、わが家の温度設定を簡単に紹介します。
目標室温をあらかじめ決めておき、ドンと構えるのがコツですね。床暖房はエアコンと違って小回りがきかないため、頻繁な設定温度の変更は苦手です。一度、設定温度を決めたら室温が安定するまで様子をみましょう。
室温が安定したときに、設定温度を上げるのか下げるのかを判断します。
わが家は室温を25度に保つように設定しています。
具体的な設定ですが、昼間(7時から17時)は太陽光のおかげで室温も上昇傾向にあるため24度設定です。

夜間は冷え込むので、28度設定です。

入居当初は室温28度くらいになるように設定しており、短パン半袖生活だったのですが、ある方面から「それは違うでしょ」と圧力を掛けられて、25度設定になっています。
ちなみに迷走していたころの記事です。

長期間外出するときは床暖房の電源はどうする?

お正月休みに長期間実家に帰省される方も多いと思います。そういったときに悩むのが床暖房の電源をどうしようか?と悩まれるのではないでしょうか?
何度も書いているのですが、床暖房はとにかく小回りがきかないです。寒いと思ったときに温度を上げても、すぐには暖まらないです。
一昨年の帰省では、床暖房の電源は切らず、終日26度設定を試みたのですが、寒冷地の冬は厳しく、家に着いたときは19度まで下がっていました。寒かったですが厚着すれば乗り切れる室温でした。
結局、電気代を取るか、暖かさを取るか、になるのかなと。

ちょっと余談になりますが、実家は普通の家で、石油ファンヒーター、エアコン、こたつなどで暖を取っています。帰省したときに改めて全館床暖房って良いなぁ。昔の生活には戻れないと感じました。

おわりに
全館床暖房については語っても語りきれません。この記事も気が付けば、長々と書いてしまいました。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
今年の冬も、一条工務店の全館床暖房であったかライフをお過ごしくださいませ。
現在、一条工務店で検討されている皆さま。他のハウスメーカーで建てることになったとしても全館床暖房はお勧めです。これまでの生活が一変しますのでご検討ください。
そうそう一変といえば、寝るとき布団派の方は、全館床暖房になるとベット派に変わると思いますよ。ベット購入予算を見込んでおいたほうが良いかも。

ではでは。