最近ブログから遠ざかっているPOPOLOGです。3カ月ぶりくらいの新着記事になります。
先日、「i-Smart、i-Cubeの結露対策」の記事にけいさんからコメントをいただきました。
そのコメントを簡単に紹介すると「引き違い窓が気密性が低いということを知らずに多用してしまい、自分の家に後悔している。POPOLOGさんはどうでですか?気密性対策などしていますか?」といった内容でした。
引き違い窓はたしかに気密性は低いですが後悔はしていないです。
窓の気密性はを評価する項目の一つではありましたが全てではなかったからです。わが家は引き違い窓を多用しましたが、次に建てるチャンスがあっても引き違い窓を多用すると思います(白い歯を見せてニカッ)。
「引き違い窓」を採用した理由や採用して良かった点についてちょっと書かせてもらいますね。
それで気密性の対策ですが、対策というより住みやすいように工夫はしています。それについては最後に紹介しますね。
結露から実感できる窓の気密性能
窓の種類で気密性が変わるの?と思うかも知れませんがかなり違います。
I-Smartに引っ越して5年目が経過して新築の匂いがまったくしなくなるくらい住んでますが、窓の種類によって結露具合がまったく違います。
結露と気密性って密接な関係があって、窓のサッシなどに隙間が多いと外の空気が入ってきて外気と内気の寒暖差から内側の窓に結露が発生します。
そのため隙間が少ない窓のほうが結露が少なくなります(たぶん…)。
それでわが家の窓を結露の少ない順に並べると下記の通りです。
- Fix窓
- 開き窓
- 引き違い窓
引き違い窓が一番で結露します。お手入れも大変です。下記の記事でも触れましたが結露に悩まされてます。

Fix窓も結露はします
でもFix窓が一切結露しないかというと、そんなこともなくて結露してますし放っておけばサッシもカビます。

わが家は吹き抜けにFix窓があるのですが、掃除のためにわざわざハシゴまで購入したくらいです。

程度の違いこそありますが、どの窓も手間は掛かっています。
引き違い窓にして良かった思っている3つ理由
気密という面で性能が低い「引き違い窓」ですが良い面も多いと思います。とくに採用して良かった思う点を3つあります。良い面に焦点をあてれば、わが家の場合は気密性の低さなんて吹っ飛んでます。
それぞれ紹介していきますね。
窓をよく開ける生活スタイル
ブログ内でも何度か触れていますが我が家は窓を開けるのが好きな家族です。
春から夏の期間、早朝に窓を開けて室内に朝のキレイな空気を通すと、とても気持ちの良い気分になれて一日頑張れます。
また一条工務店のような高気密高断熱住宅では、夏場は昼間の熱が室内にこもってしまいます。そんなとき窓を開けることで空気と一緒に熱も吹き飛びます。
窓を開ける生活をイメージしていたので、開閉できる全ての網戸を設置しました。
今はどうか知りませんが、当時網戸はオプションになっていて、一条施主の間では網戸をどうするか?話題になってました。そのとき書いた記事が下記です。


ふだんの生活スタイルはどうか?によって窓に対する価値の見方が変わるのかなと思ってます。わが家の場合は使い勝手を重視したので満足しています。結露の手入れは大変ですけどね…

外観のバランスや室内の雰囲気
外観の印象は窓の配置や種類によっても大きく変わってきます。
うちの妻は今でこそi-Smartは暖かくていいね!と性能面を褒めてくれるというか、認めてくれるようになりました。
しかし図面検討時はデザイン面重視でした。ノルウェーハウスのような暖かい雰囲気が好きだったり真逆ですよね。そのため外観、とくに窓の配置や見た目を大事にしてました。おかげで外観にメリハリが合って良い雰囲気に仕上がったのかなと思ってます。
あとは夫婦ともに実家は純日本風の家でして、引き違い窓のほうが生活していて落ち着くというのもあります。窓の面積も大きくて採光も抜群です。
気密性というと一条工務店の特徴の一つなので選択する際の大きな要素だと思いますが、デザインや家の雰囲気も実際に住み始めると意外と重要だったりするのかなと思います。
窓の安全性
子ども部屋には引き違い窓と開き窓を一つずつ配置しました。
でも子どもには「開き窓は危ないから開けないで!」と強く言い聞かせています。開き窓の開閉時は窓の外側に手を出さねばなりません。大人なら手を伸ばすだけですが小さな子どもは身を乗り出さねば届きません。
現時点では子どもが一人で子ども部屋で勉強したり遊んだりすることはないので良いのですが、この先成長していって一人で部屋にこもるようなったときは正直怖いです。
網戸完備なので引き違い窓を開いても網戸があります。開閉時は身を乗り出す必要も無く網戸がガード的な役割もしてくれるので安全面でいうと「開き窓」より「引き違い窓」のほうが安心感があります。安全面で言うと窓の開かないFix窓は最強ではありますが…
繰り返しになりますが窓を開けるのが好きな家族なので、子ども部屋の一部の窓は開き窓ではなく引き違いにしたら良かったかなと思っているくらいです。
わが家は安全面を重視する傾向にあって吹き抜け廊なんかもそうです。

気密性検査は一条工務店の基準クリアした実績
気密性の話に戻りますが、「引き違い窓」の気密性が低いことは確かです。
それでも一条工務店の気密性検査はしっかりと基準をクリアしています。たしかC値が 0.7だったかな。当時の一条工務店の気密性基準はしっかりとクリアしたという実績があります。(ギリギリでしたが…)

引き違い窓を多用している家、開き窓とFix窓を多用している家、どちらであろうと一条工務店の気密性基準は同じです。
わが家を担当してくれた大工さんから聞いた話では「吹き抜けのある家は気密性検査に不利」だそうです。だからコーキングの施工にすごく気を遣うそうです。気密性は一つ一つの積み重ねで挙げていくようで、引き違い窓が多いだけで他の家に比べて著しく下がる訳ではなさそうです。
ちなみにわが家には大きな吹き抜けがあります(しろめ)。

難しいことは分かりませんが「一条工務店の基準クリアした実績」はどの家も同じです。
気密性は経年劣化する…
少しだけ嫌な話を…、さすけさんの家では二年目に気密測定を実施しています。結果はC値が0.97まで悪化していたそうです。建築中の気密検査の結果はC値0.6だったので、一条工務店の気密性基準から外れるという衝撃の結果でした。
10年後の気密性の予測はC値2.5に達するのではないかとのことです。なんとも嫌な話です。
一条工務店には10年点検の際に何らかの対策を考えて欲しいところであります。
日頃から心がけていること
冒頭の気密性の対策ですが直接的にはしていません。
強いていうならば住みやすいように心がけていることはあります。それは窓を開けていない時間は、極力ハニカムシェードを下ろすようにしています。
ハニカムシェードの力は凄いです。夏は気温の上昇を抑えて冬は気温が逃げていくのを防いでくれるのですが、ハニカムの有り無しで全然室内の気温が体感できるくらい変わってきます。
わが家がやっている対策は、ハニカムシェードくらいです。あまり参考になるような話ができず申し訳ない限りです。
余談なのですが、キッチンの勝手口にあるハニカムシェードの汚れが目立つようになってきて悩んでます。キッチンの窓の位置をもっとよく考えたほうが良かったかなと少し後悔しています。

ついでにキッチンのWeb内覧会にもお寄りください。

さいごに
どうしても住み始めてから「あっしまった…」というのはあります。何年経っても出てくると思っています。直せるところであれば直せば良いですし難しいのなら受け入れて良いところ探してあげると、気持ちが紛れることもあると思います。
失敗したかなと思ったことでも見方を変えてみると「結果オーライじゃん」と思えることもあるかもしれません。
わが家では「ここ失敗したね」とかいう場合は、夫婦で「次に建てる時はこうしたいね」「こっちのほうが良くない?」とか妄想会話で楽しんでいます。次に家建てる予定なんて何もないんですけどね。
こんな話しかできませんが、すみません。
ではでは。
追伸
建築中の方で何か聞きたいことがありましたら、お問い合わせフォームからどうぞ。応えられそうな内容でしたら、この記事のように主観MAXで返答させてもらうかも。スルーしちゃったらごめんなさい。と先にあやまってきますね(^_^;)